「人工知能(AI)を使えば、誰でも手軽・スピーディ・安全に美を追求できて、まるで自分専属のAIカメラマンがいるみたい」。
こんなキャッチコピーで、「妙鴨相機」という名前のAIによる写真生成のミニプログラム(アプリ)がこのほど登場すると、SNSでたちまち大人気になった。
(画像著作権はCFP視覚中国所有のため転載禁止)従来の写真撮影のプロセスでは、事前に予約を取り、長い時間をかけてメイクと衣装選びをし、それからさらに数時間かけて写真を撮っていた。
微信(WeChat)のミニプログラム「妙鴨相機」ならもっと手軽で、優待価格の9.9元(1元は約20.0円)で21枚の写真がアップロードされ、自分専用のデジタルの分身を手に入れることができる。
30種類以上あるテンプレートから好きなものを選べ、できあがった写真はスタジオで撮ったものと遜色ない。
これらの「超大作写真」には多彩なスタイルがそろっており、仕事用やシンプルスタイルの証明写真もあれば、香港風、時代劇風などもあり、全部で数十種類に上る。
生成された画像は、スタジオで撮影するモデル写真のような出来栄えだ。
多くのネットユーザーがこのアプリを使った美しい出来栄えの写真をSNSにアップしており、見事な生成効果をネットでシェアしている。
こうした流行に乗って、「妙鴨相機」を試す人が増えている。
上海財経大学EC研究所の崔麗麗執行所長もこの「妙鴨相機」を体験。
このアプリは主にAIを利用してアプリ利用者の写真を生成するものであり、AIを使って顔の部分だけはめ込む同類の写真アプリよりも仕上がりがよく、SNSによって人気になったと指摘している。
「妙鴨相機」が提供するテンプレート(「妙鴨相機」ミニプログラムのスクリーンショット)技術のハードルは高くないが、長期的な人気が続くか?
この9.9元のAI写真アプリと比較すると、399元、599元、さらには999元もするスタジオ写真はあまり魅力がなくなってしまう。
価格の開きが大きいこと以外にも、スタジオ写真はプロセスが煩雑で、ネットで予約し、メイクして見た目を整え、写真を選び、プリントするなど、一連のプロセスすべてにコストがかかるということもある。
この1週間、「妙鴨相機」の人気が高まるにつれ、AI写真アプリが写真スタジオの海馬体や天真藍を打ち負かすのではないかと議論が巻き起こった。
メディアが明らかにしたところによると、海馬体は今、「妙鴨相機」に対抗するミニプログラムを急ピッチで準備している。
オンラインでの人材募集の情報からも、AIに投資する計画があること、少数の技術者がミニプログラムなどのコンテンツ開発に関わっていることがうかがえる。
多くのネットユーザーが「妙鴨相機」で生成された証明写真をネットにアップし、「写真スタジオとほとんど変わらない」と感嘆の声を上げる。
あるカメラマンによると、AI写真の前にも証明写真を生成することはできたが、その効果が通常の証明写真に及ばないことが肉眼でわかるほどだった。
『妙鴨相機』で生成した証明写真を見ると、肌の質感が大幅に向上している。
ただし、専門的な視点から見れば、顔の向きと体の向きにズレがあることがわかるし、視線も定まっていない。
写真撮影には様々な種類があり、現時点で『妙鴨相機』が勝負できるのはポートレート写真だけで、動きのある写真にはまだ参入できないという。
前出の崔執行所長は、「こうしたAI生成の効果は、それらしく出来ているという程度にとどまり、遠くから見るのはいいが、近寄って見ると合成だとわかってしまう。
純粋に『美』を追求するが手間はかけたくないという人なら楽しめるだろうが、『リアル感』のある写真を追求する人にとっては、当面は『妙鴨相機』がその手段になることはないだろう」と指摘した。
清華大学ニューメディア研究センターの沈陽センター長は、「『妙鴨相機』のようなものは別に目新しいものではない。
一般的に、こうした画像生成は、オープンソースのディープラーニングに基づく画像生成AI『Stable Diffusion』をベースにして微調整を行っている。
昨年8月、『Stable Diffusion』のコードとトレーニングのデータがソフト開発プラットフォーム『GitHub』でオープンソースで公開された。
ディープラーニングのトレーニングに基づいた画像生成技術は、国際的に見て、技術のハードルはそれほど高くない」と説明している。
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